血圧・コレステロール・中性脂肪が高めの方、心臓に不安のある方へ

歯周病は心臓病のリスクを高める可能性があります。

日本人の三大死因の一つでもある心臓病も、歯周病との関連があることがわかってきました。

歯周病になると、その原因となる細菌が血液中に入り、心臓などに感染を引き起こす場合があります。心臓の内膜や弁膜に障害のある方にみられる細菌性心内膜炎は、その原因のほとんどが口の中にいる細菌ですので、予防には口の中を清潔に保つ口腔ケアが欠かせません。

また、狭心症や心筋梗塞は心筋に血液を送る冠状動脈が、狭窄、閉塞して心筋に血液供給が行われなくなり、壊死させて死に至る病気です。歯周病の原因菌が心臓を取り巻く冠動脈に感染すると、毒素や炎症を引き起こす物質が血栓を起こしやすくし、歯周病の人はそうでない人に比べて、心臓発作を起こすリスクが2.8倍も高いという結果があります。

血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、このような動脈疾患の予防のためにも、歯周病の予防や治療は重要となります。