「オーラルケア」という言葉はご存じですか?

ORAL(お口の)CARE(お手入れ)という意味なのですが、その「オーラルケア」が全身の健康にも重要となることが最近注目されてきました。

「オーラルケア」の基本はプラークコントロールです。毎日の歯磨きで汚れをきれいに落として、お口の中のムシ歯菌や歯周病菌を減らして、お手入れしていくことが重要となります。

では、お口のお手入れがなぜ全身の健康と関連するのでしょうか?
それは、お口の中にいる細菌が、のどから肺に入って肺炎を起こしたり、歯グキの中の細菌が血液をめぐって心臓病をひきおこすことがあるからです。また、胃潰瘍を起こすピロリ菌が唾液やプラークの中に存在していることが判明しました。さらに、糖尿病とも密接な関係があるということもわかってきたので、ますます全身との関わりが濃厚となってきました。

えばた歯科には、西新宿のオフィスにお勤めの女性が多数来院されています。
今回は、そんな女性にターゲットを絞ってお話を進めていきます。
女性には、男性とは異なった遺伝的背景やホルモンの違いがあるため、お口の症状にも特有の問題が現れることがあります。

では、女性のライフステージごとに、お口の変化や症状をみていくことにしましょう。

思春期と歯周病

思春期と歯周病

思春期になると、プロゲステロンとエストロゲンという女性ホルモンの分泌が始まります。このプロゲステロンの量が増えると歯グキが敏感になります。

妊娠期と歯周病

妊娠期と歯周病

歯周病原因菌は妊娠12~13週目ごろになると妊娠初期の5倍になると言われています。妊娠中はきちんと歯磨きをしてお口の中を清潔に保ちましょう。

更年期と歯周病

更年期と歯周病

唾液が少なくなると、ムシ歯や歯周病を引き起こす細菌の活動が活発になり、炎症が進み、口臭の原因にもなります。

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群とは、口腔乾燥が主な症状となる自己免疫疾患で、涙や唾液の出る量が少なくなるのが主な症状です。

骨粗しょう症

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、45歳前後における女性ホルモンの分泌低下が関係するため、更年期以降に急増します。

女性とタバコ

女性とタバコ

喫煙は歯に汚れがつくだけではなく、歯周病を非常に悪化させてしまいます。女性ホルモンによってお口の中で様々な症状が起こります。老後の幸せな生活のためにも、若い時期からのお口のお手入れは大切です。