かまないと学習力が低下する?
東京医科歯科大学などのチームがマウスでの実験結果を発表しました。
その実験結果とは…
成長期によくかまないと、神経細胞が発達せず、記憶や学習能力に悪影響を及ぼすというものでした。
実験はマウスの成長期に固形の餌を与えたグループと粉末の餌を与えたグループで、脳の機能に違いが出るかを比較。
その結果、かまなくて済む粉末の餌を食べていたグループはあごの骨や筋肉の成長が低下。さらに記憶や学習能力の低下もみられた。
さらに記憶や学習に関わる脳の海馬を分析したところ、粉末の餌のグループでは、神経細胞の維持に重要なたんぱく質の量が少なく、神経細胞の数が半分程度だったという。
これまでも、「よくかむ小学生は学習意欲が高い」「高齢者では、かむことが認知症の予防につながる。」などの研究報告はあったものの、脳の神経活動レベルではよくわかっていませんでした。
かむことと脳との関係がこれからもっと解明されていくのではないでしょうか。